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私が学生時代から取り組んでいるアーチェリーについてご紹介します。私がアーチェリーに出会ったのは中学生の時の部活動。ストーカー紛いの勧誘から逃げきれなかった側面もあるのですが(笑)この競技と出会って16年。おかげさまで全日本大会にも出場することが出来ました(選考ボーダーラインぎりぎりのすべり込みですが笑)。近年人気になりつつあるアーチェリーについて少しばかり語らせて頂きます。
目次
アーチェリーがスポーツとして確立されたのは、16 世紀にイギリスの王:ヘンリー8世が、アーチェリーのコンテストを開催したのがきっかけと言われています。ルーツはイギリスにある競技ですので、この競技で出てくる数字は12進数や6の倍数に基づいているものが多いです。
日本でアーチェリーが本格的に行われるようになったのは、1950年代後半に入ってから。日本におけるアーチェリーの歴史は、まだまだ浅いものと言えます。
アーチェリーの競技方法は実は様々なものがあります。その中でも私が取り組んでいる競技は3種類(ターゲット、インドア、フィールド)あります。それぞれの競技方法について簡単に紹介します。
オリンピックでも採用されている競技方法で、屋外の70m先にある直径122cmの的を狙い、72射720点満点で競います。中心の高得点ゾーン(通称ゴールド)は直径12.2cmで、CD盤と同じ大きさです。
冬季に室内で行われる競技。18m先の直径20cmの縦に3つ並んだ的に1射ずつ射ち、60射600点満点で競います。
山中に設置された大小5種類、10~60mはなれた的12種類に各3射、計72射を行射しながらコースを回るという、ゴルフに似た競技方法があります。山中で行われますので、的の設置場所に勾配がついていたり、崖の上から行射したり、アスレチック要素もあります。
アーチェリーの弓には様々な道具が使われます。主な道具ついて紹介します。
本体はハンドルと呼ばれます。材質はカーボン、アルミニウム合金が主流。このハンドルに照準器(サイト)、発射台(レスト)、矢が発射する際に生じる矢のたわみ(パラドクス)を調整する為のクッションプランジャー、上下のしなるリム、弓の振動を吸収するスタビライザーを取り付けます。
材質はナイロンが主流。引く力の強さ(単位はポンド)によって弦糸の本数が変わります。
矢の材質について、初心者はアルミ、中上級者はアルミにカーボンを巻き付けた矢を使用するのが主流。上級者仕様は、矢の中腹部が膨らみ樽型の形状になっていて、樽形状がきついほど、風の影響を受けにくくなりますが、発射時にミスがあるとその影響を大きく受け、コントロールが難しくなります。
真ん中・10点を射抜いた時の爽快感。これに勝るものはありません。アーチェリーは基本的に屋外競技の為、天候・自然環境の影響を大きく受けます。風の流れ・強さを読んで敢えて真ん中を外して狙う、エイムオフもしながら高得点を狙う事も必要になります。また距離が長くなればなるほど、発射時のミスの影響は大きくなります。細かな調整に気を配り、思い通りの射が出来た時の達成感、そして結果が伴って真ん中10点を射抜けた時の爽快感はたまらないものがあります。
そして、アーチェリーは和弓とは違い、点数競技ですので、自分の成長がわかりやすく点数に表れます。過去の自分を超える、より高い点数を出すというシンプルな目標設定が出来る為、モチベーション形成が容易です。
次に挙げられるのは弓のカスタマイズ性。各パーツの材質や構造の違いにより、射ち心地は千差万別で、組み合わせも自由自在。デザイン性も様々なので、自分の好みの射ち心地やデザインの弓をカスタマイズして追求していくということもアーチェリーの楽しみの一つです。
最近ではアミューズメント施設にアーチェリーのコーナーが増え、オリンピック等国際大会での日本代表選手の活躍や、バラエティ番組でのコーナー取り上げ等で、以前より身近なスポーツになりつつあります。また、カスタマイズ次第で弓の強さも変える事が出来る為、老若男女問わず楽しめる生涯スポーツでもあります。誰でもいつからでも始められるスポーツですので、食わず嫌いはせず、一度体験してみて下さい。ご一緒しますよ(笑)。
社会人になってからはアーチェリーをする機会が減ってしまい、円安の影響で道具代の高騰が著しいですが(泣)、暇を見つけてはアーチェリーをしています。再び全日本大会に出場できるよう、本寄稿を機に改めて競技に取り組んで参ります。
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