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光が届かない数千メートルの海底を撮影するには、特殊な機材や知識が必要です。水圧や暗闇、低温といった過酷な条件の中で、映像を記録するためには、高性能カメラや専用のハウジング、防水照明などが不可欠です。
今回の記事では、深海撮影が行われる主な場面をはじめ、深海撮影の基本的な方法を解説するとともに、おすすめの高性能カメラシステムを紹介します。
深海撮影を検討されている方や、カメラなどの機材をお探しの方はぜひご覧ください。
難易度の高さから頻繫に実施されているわけではありませんが、様々な場面で深海撮影は行われています。まず挙げられるのは海洋生物や地形の調査です。深海には未知の生物や地質構造が多く存在しており、映像やデータを収集している研究者も多くいます。それにより、新種生物の発見や火山活動、プレート運動の解明などにつながっています。
資源探査や海底インフラの点検といった産業分野で深海撮影が行われることもあります。石油・天然ガス・メタンハイドレートなどの採掘調査や、海底ケーブル・パイプラインの劣化確認などでは、精密な映像解析が欠かせません。
さらに、環境保全や災害調査の現場でも深海撮影は行われています。深海ごみの分布調査や地震後の海底地形変化の確認など、持続可能な海洋利用や防災対策活動においても深海撮影が実施されることがあるのです。

冒頭でも説明した通り、深海は高水圧・低温・無光環境という過酷な条件下にあるため、特殊な機材と撮影手法が求められます。
ここでは、深海撮影を行う際に欠かせない機材と、一般的な撮影方法を紹介します。
深海撮影を実施する際に必要になる主な機材として、まず高耐圧ハウジング付きカメラが挙げられます。チタンやアルミ合金製の堅牢な外装で、高水圧から内部機器を守る必要があります。
暗闇を照らすための高出力LEDライトや耐圧ケーブル付き電源装置も欠かせません。また、撮影データを地上に送信・保存する通信・記録システムや、姿勢を安定させるジンバル装置などを併用するケースもあります。
深海では、人が直接潜ることは難しいため、リモート撮影が行われます。探査機にカメラと照明を搭載し、ケーブルや無線通信で地上の操作者がリアルタイムに映像を確認しながら撮影するのが一般的です。
また、定点観測を行う場合は、海底ステーションにカメラを設置し、長期間にわたって撮影を続ける方法もあります。それにより、生物の生態や地質変化を時系列で記録できます。最近では、AIを活用して自動で被写体を追尾・記録するシステムも登場しており、効率的な深海モニタリングも可能になっています。

深海撮影では、一般的な水中カメラとは異なる、極限環境に対応できる性能が求められます。ここでは、深海撮影が可能なカメラの主な特徴と、選ぶ際に重視すべきポイントを解説します。
まず重要なのは、耐水圧性能の高さです。通常の水中カメラでは数十メートルが限界ですが、深海撮影は数千メートルの水圧にも耐えられる構造になっています。深度に応じた耐圧限界を確認することで、機材トラブルを防ぐことができます。
高感度性能も欠かせません。深海は完全な暗闇のため、微弱な光でも鮮明に映せるISO感度(センサー感度)のカメラが理想的です。
深海撮影用のカメラを選ぶ際は、耐圧性・感度・操作性のバランスを意識し、目的や撮影環境に合った機材を選定することが大切になります。

弊社ニシヤマでは、米国Insite Pacific社の最大水深7,500mまで対応可能な深海向け水中カメラシステムを取り扱っております。極限環境下での撮影に耐えうるよう、全モデルにチタン製ハウジングが標準装備されており、高い耐圧性と耐腐食性があります。
軽量かつコストパフォーマンスに優れた単焦点モデルから、4K解像度で精密撮影が可能な高性能ズームカメラまで幅広いラインナップで、目的や用途に応じて最適なモデルを選択いただけます。
水中光学補正レンズシステムを搭載しており、色彩の歪みや光学収差を自動的に補正。深海という特殊環境でも、被写体の質感や輪郭を鮮明に記録できます。
本製品は、水中ドキュメンタリー撮影をはじめ、海洋考古学調査・海洋学研究・高精度検証・軍事用途など、幅広い分野で活用可能。過酷な環境下でも安定した映像を撮影できる深海撮影システムです。
製品にご興味がございましたらぜひ以下の詳細をご覧ください。
【米国Insite Pacific社】深海用カメラの詳細はこちら
Insite Pacific社について
水中撮影システムおよびLED照明システムの設計・製造におけるリーディングカンパニーです。小型CCDカメラから、世界的に高い評価を得ている「Zeus HDカメラ」まで幅広い製品ラインナップを展開。すべてのモデルにチタン製ハウジングを標準装備し、耐圧性・耐腐食性に優れた構造を実現しています。
海洋研究や資源探査、環境観測など、様々な分野で深海撮影は行われています。水圧・暗闇・低温といった過酷な環境に対応するためには、高耐圧構造や高感度センサーを備えた専用機材が必要不可欠です。
近年は、AIやIoTを活用した自動撮影・遠隔監視技術も進化しており、これまで困難だった深海の長期観測や生物行動の記録も可能になっています。
弊社ニシヤマでは、最大水深7,500m対応の深海用カメラシステムを扱っております。研究・調査・映像制作など多様な目的で利用でき、未知の深海世界を高精度に記録することができますので、ご興味がございましたらお気軽にご相談ください。
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